蜜色トライアングル ~Edges of precise jade



……同じ、気持ち?

目を見開いた木葉に、圭斗は畳み掛けるように続ける。


「お前もおれが好きだって言ってくれて……、信じられないくらい嬉しかった。おれも昔から、……本当にずっと昔から、お前が好きだったから」

「……え……」

「もう、十年以上も前から……おれは本気だよ?」


圭斗はひどく真剣な瞳で木葉を覗き込む。

木葉は彫像のように固まったまま圭斗を見つめていた。

圭斗の言葉は木葉の心を突き刺し、激しく揺さぶる。


――――自分を、好き?


呆然とする木葉に、圭斗は優しく笑いかける。

その瞳は熱情に煌めき、木葉の心をじわりと溶かしていく。


「おれは絶対に木葉を離さないから、覚悟して」

「……っ……」

「結婚も考えてる。……というか近い将来、確実にする。もう決めてるから」


にこりと圭斗は笑う。

その笑顔と言葉の重みのギャップに、木葉は目を剥いた。


――――結婚?



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