蜜色トライアングル ~Edges of precise jade
優しい瞳が艶やかな色を纏う。
絡め取るような視線に、木葉は目が釘付けになった。
……吸い込まれるように、目が離せない。
これまで見たことのない圭斗の表情に、物凄い勢いで胸が高鳴る。
「……」
心臓がバクバクし、頭に血が上る。
――――何も考えられない。
圭斗はそんな木葉を抱き寄せ、唇を割って再び深く口づけた。
圭斗の腕が木葉の首の後ろに回り、ぐっと強く抱き寄せる。
「……ぅ……はぁっ……」
圭斗の舌が木葉を翻弄する。
深くなる唇に翻弄され、木葉は圭斗に身を預けていた。
「……」
ゆっくり唇を離すと、木葉の唇につうっと糸が垂れる。
圭斗は長い睫毛を伏せ、くいと親指でふき取った。
そんな仕草もとても扇情的で、木葉の鼓動が更に高鳴る。
何も言えない木葉に、圭斗はくすりと笑った。