蜜色トライアングル ~Edges of precise jade



「はぁ……ぁ……」


まだ息継ぎの仕方や舌の絡めかたはよくわからない。

いつのまにか圭斗の腕が背に回り、木葉の体を抱きしめる。

木葉は圭斗に身を預け、されるがままになっていた。

圭斗の唇に翻弄され、自然と声が漏れる。


誰が通るかわからない、こんな場所で……。

そんな思いも、木葉の体を高ぶらせる。

圭斗は木葉の唇に口づけながら、甘く掠れた声で囁いた。


「木葉、可愛い……」

「……圭、ちゃん……」

「帰すなんて、言わなきゃ良かった……」


木葉の唇を思う様貪り、圭斗は唇を離した。

頬を愛おしげに撫で、そのまま親指で唇を拭って少し笑う。


「今日はここまでで勘弁してあげるよ」

「……っ」

「でも……」


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