蜜色トライアングル ~Edges of precise jade
凛花の言葉に、木葉は慌てて首を振った。
圭斗は忙しいし……それに、これは自分の心の問題だ。
いいよと言った木葉に、凛花ははーっとため息をつく。
「とにかく、今日は帰んなさい。そして余計なことを考えすぎないこと!」
「……」
「いい? 考えすぎちゃダメだからね!」
凛花は言い、請求書を抱えて診察室へと入っていく。
木葉はその背を見送った後、静かに椅子を立った……。