お前が好きなのは俺だろ?


「そういう未来ちゃんはなんで玲を?」



「まぁ、あたしも弘也君と同じ理由なんだけどね……」




その一目惚れも実際は一ノ宮君が遅刻を隠すために利用されただけなんだけどね……



「……あぁっ!!」



「うおっ!なにっ!?」



突然声をあげたあたしに弘也君が驚きの声を出す。



「あぁ~ヤバっ……。一ノ宮君に連絡してなかった……」



「え?そうなの!?」



うわぁ~ヤバい……



晩御飯も作って来てないし……絶対怒ってるよね……



――♪~♪~♪♪



噂をすれば……



少し緊張気味にポケットから携帯を取りだし、通話を押す。




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