お前が好きなのは俺だろ?


「あ、あの?一ノ宮く……」



――ブチッ



「えっ!?」



き、切れた……?



いや、切られた……?



「え?なに?玲のヤツ、怒ってた?」



「う、うぅん。大丈夫」



「そう?」




不安そうな弘也君にそう返す。



……大丈夫だよね?





「送ってくれてありがとう。」



「うぅん。それじゃあ、またね」



「うん」



弘也君が帰る後ろ姿を見えなくなるまで見送っていた。




< 119 / 424 >

この作品をシェア

pagetop