お前が好きなのは俺だろ?
つまらない……
こんな簡単な授業……
「玲っ!あのさ」
また来た。
別に昨日のことを俺に話す必要なんてないのに……
「未来~~」
その時、外で聞こえたあいつを呼ぶ声。
外を見ると、未来と綺麗な女の子がジャージ姿で話している。
未来たち、次は体育なのか……
「……」
ってか、弘也のヤツ自分でここに来てながら、何も話さないじゃねぇか。
少し不思議に思いながら、窓から弘也に視線をずらす。
……は?
「弘也」
「あっ!悪い!!ちょっとボーっとしてた」
ハッとしたように俺に視線を戻す。