お前が好きなのは俺だろ?
Home*3
*嫌いなのに好き‐未来Side‐
どうしてだろう……?
どうしてあたしのことを避けるの……?
「あっ、おはよう」
「ん……」
何よ、その態度……
洗面所から出て来た一ノ宮くんに話しかけただけで、この態度。
ほとんどシカトしてるようなものじゃない……
あの日から……
あの夜から、一ノ宮くんは全くあたしと視線を合わせようとしない。
「はぁ―……」
「あら?みーちゃん、朝からため息なんてどうしたの?」
「お母さん……」
こんな早朝からピシッとスーツを着こなしているお母さん。
「あっ、洗面所使うよね」
洗面所のドアの前で立っていたあたし。