お前が好きなのは俺だろ?
「智香、あたしが弘也君と話した時に教えたの」
「ふぅ~ん」
なんだ……
この疑いの目は……
「まぁ、いいや。それよりカフェ入ろうよ」
「あっ、そうだね」
ずっとカフェの前で話し込んでいたあたしたち。
考えてみれば邪魔だよね……
「あのさ、俺たちも一緒にいい?」
「……は?なんで」
弘也君の勇気をたった一言で打ち砕いた智香。
さすが智香さん……
綺麗だからこそ、睨むと怖さ倍増だ……
「と、智香、せっかくだし、一緒に入ろうよ」
弘也君が可哀想に見えてきた……