お前が好きなのは俺だろ?
「俺とデートかと思った?」
「っ///」
ふっ……やっぱりな。
真っ赤に頬が染まっていく。
やっぱり俺のこと好きなんじゃねぇか。
「仕方ないから俺から断ってやってても……」
「そうだよ」
「……は?」
俺の言葉を遮って、少し潤んだ瞳で俺を睨んでくる。
「一ノ宮君とデートだと思ったの!」
「っ……」
こんな風に正直な未来なんて初めてで、返す言葉が見つからない。
「でも、そんなわけないよね……。昨日、散々言われたのに……」
散々……