お前が好きなのは俺だろ?
「じゃあ夜まで待ちましょう!それにしても、そんな格好してどこに行くの?」
「えっ!」
「もしかしてデートかしら」
「っ///」
頬がほんのり赤く染まる。
「あら!あらあらあらっ!!」
「もうっ!!お母さんっ!!」
からかうように笑う祥子さんに、未来が怒る。
つーか、未来の態度にもイラつく。
なんで俺のこと好きなクセに、他の男とのデートを嬉しそうにしてるんだよ。
――バサッ
「……え?」
床にバサッと何か落ちる音。