お前が好きなのは俺だろ?
「えっ!?ちょっ!違うよっ!?そんな目で見たわけでは……」
「そ、そんな目ってどういう……」
「だ、だからエロい目で見てたわけでは……って違う違うっ!!」
手を顔の前でブンブンと振って必死な顔をあたしに向ける。
「とにかく違うからねっ!俺が欲情するのは智香ちゃんだけで、未来ちゃんには全くそう言うことは……」
なんか、それはそれで失礼じゃないか……?
ってか、欲情ってなによ///欲情って!!
親友をそんな目で見るなっ!!
「それよりずっとそこに座っている方が目立つよ」
「あっ……」
足を隠すために座り込んだままだった。
「ほら、行こう」
「う、うん」
そっと立ち上がり、ニッコリ笑う弘也君を見つめる。