お前が好きなのは俺だろ?


「よしっ!智香ちゃんとのデートは失敗しないようにしようっ!!」




『失敗しないようにしようっ!!』って、まだデートする約束すらしてないでしょ。



なのに、弘也君はもうすでにヤル気満々で、そんなこと言えなかった。




何より、そんな光景がとても微笑ましく思えたから。



「未来ちゃんも次は玲とデート出来るといいね」



「へっ!?」



「俺としては、未来ちゃんは脈ありだと思うんだけど♪」



「な、何をいうのっ!?」



脈あり!?



どこをどう見たらそうなるのっ!?



「俺の勘は結構当たるんだよ!信じてよ♪」



いやいや。



勘を信じるって、おかしいでしょ!?




「さっ、メール送ってたし、そろそろかな」



「……え?」




メールって……?




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