お前が好きなのは俺だろ?



「じゃあ俺、花が待ってるからここで帰るね」



「あ、うん……」




いつものようにニコニコと笑顔を振りまいて、弘也君は満足そうに帰っていった。




えっ……?



さ、さっきの何……?




っていうか!さっきついつい固まってしまったけど、あたし抱きしめられてたよねっ!?



な、何でっ!?



――グイッ



「うわっ!!」



腕の次は、肩を強く掴まれる。




なんか今日はよく引っ張られる一日だな~~



って、そうじゃなくてっ!!



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