お前が好きなのは俺だろ?
「もうっ!!勇吾さんっ!!せっかくの休日なのに、玲君に悪いでしょ!?」
父さんを叱りながら、俺に少し微笑んだ祥子さん。
「いや、しかしだな……」
「いいですよ」
「「え?」」
「迎えに行きますよ」
ここではそう言うしかないだろ。
じゃないとこの会話が永遠に繰り返されそうだし……
「そうかそうかっ!やっぱり玲も未来ちゃんのことが心配なんだなっ!!」
「なっ!!」
『心配』と言われて、ついソファーから立ち上がる。
心配とかそんなんじゃ……
「それにしてもみーちゃんも幸せね」
「え?」