お前が好きなのは俺だろ?
――――――――――……
はぁ―……少し早く着すぎたか……?
駅前の時計台はまだ4時40分を示している。
適当に座って待っとくか。
時計台の下にある、駅が見える位置のベンチに座り、空を見上げる。
もう夕日が出てきて来ていて、少し肌寒い。
つーかさっさと来いよ。
なんで俺があいつらの為に待たされないといけないわけ?
少しイラッとしながら、空から駅へと視線を戻した。
あっ……
やっと来た。
なぜか疲れたような表情をした未来と、満足そうな顔をしてる弘也。
あの温度差はなんだ……?