お前が好きなのは俺だろ?
少しそのまま様子を疑う。
すると楽しそうに笑い合う2人。
――イラッ
何だよ。俺を待たしておきながら……
って俺も俺でさっさとあいつらに声をかければいいだろ。
何様子なんて伺ってるんだよ。
ベンチから立ち上がって、弘也たちの元に向かった。
「ひろ……っ……」
『弘也!』と呼ぼうとしたその声は、自然とその光景を見て止まった。
そしてその光景に俺の目は囚われた。
っ……
なんで2人が抱き合ってる……?
未来もおとなしく弘也の胸に体を預けている。