お前が好きなのは俺だろ?


――――――――――……


「おはよ~」



「うん、おはよう。弘也……」



「っ!」



テンション高めに教室に入ってきた弘也に、にこやかに挨拶をする。



それはとても満面の笑みで……



「い、いや~今日はいい天気だな~」



「うん、曇りだけどね」



「っ……そ、そう言えば担任が呼んでるような気が……」



呼んでるような気ってなんだよ。




「弘也……」



「は、はいっ!!」



「今日の放課後、ちゃんと話そうか。昨日のこととか」



「っう!!」



コクコクと必死に首を振って、真っ青になりながら席に戻っていく弘也。



バカなヤツ。



俺をハメようとするくらいなら、これくらい覚悟しておけよな。




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