お前が好きなのは俺だろ?
「まぁ、あれだよな!好きな女がタイプってことだよな♪」
こいつのこの笑顔がイラつく……
「おっと、そろそろ俺も愛しの彼女の所に行かないとな♪」
「あぁ、そういえばお前も彼女出来たんだったな」
「そうそう!もう智香のやつめちゃくちゃ可愛くてさ~」
「はいはい」
こいつの話は長くなりそうだから、さっさと終わらせよう。
適当に相槌を打ち続け、弘也が満足するまで話を聞いた。
弘也が満足した時には、もう日は陰ってきていた。
―――――――――……
「ただいま」
「あっ、おかえり……なさい///」
「あ、あぁ―……」
リビングのドアを開けると、未来がキッチンで料理を作っている。