お前が好きなのは俺だろ?
絶対に言うもんか!!
あたしが悩んでるのはそこじゃないんだよ……
そ、そりゃ、付き合い始めてから一ノ宮君のスキンシップが少し……いや、かなり増えたけど……
「で?例えばどんなことされたの?」
「例えば?そうだな―……隙あらばキスして来たり、部屋に…………ん?」
い、今、あたしは誰に答えて……
「っ!智香っ!!」
誰なんて、こんな質問するの智香しかありえないじゃん!
「いや~、未来が久々に自分の世界に入り込んでたからさ―。ってそれより、部屋に……の続きってなに?」
ニヤッと口角を横に上げる智香。
「し、知らないっ///」
「ちぇっ!」
部屋に……無理やり連れ込まれて、深く甘いキスを何度も……
「っ///」
な、何を思い出してるのよっ!!