お前が好きなのは俺だろ?
もう……
智香のせいで、変なこと思いだしちゃったじゃん。
あたしが悩んでるのはそうじゃなくて……
――『未来もきっとそのうち誰かの奥さんになるんだろうな―……』
……分かってる。
深い意味で言ったんじゃないって……
結婚なんてまだまだ先のことだし……
それにその相手が一ノ宮君とは限らないし……
でも、あんなこと言われたら、少なからずショックだよ。
まるで一ノ宮君の将来に、全くあたしは居ないみたいじゃない。
それとも……あたしたちには将来はないのかな……?
家族になってしまうあたしたちには……
じゃあなんで?
なんであたしを彼女にしたのよ……?
なんで、あたしの気持ちを受け入れたの……?