お前が好きなのは俺だろ?


こんな姿を見てしまうから『好き』をやめられないんだ……



それどころか……大好きになってしまう。



うぅん。



もう大好きになってる―……




お風呂から上がり、リビングに戻ると、皿洗いを終えた一ノ宮君がソファーに座りながらテレビを見ている。



その横顔を見て、また胸が高鳴る。


こんなカッコイイ人があたしの彼氏なんだよね……



やっぱり実感ないし、それに不安……



……ねぇ、本当にあたしのこと好き?



あの時言った、『負けた』って、どういうこと?



聞きたいことはいっぱいあるのに、聞けないあたしは弱虫なのかな……?



「で?未来はいつまでそこに突っ立っているわけ?」



「へ!?」



テレビから視線を反らすこともなく、でもはっきりとそう言った一ノ宮君。



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