お前が好きなのは俺だろ?



か、かまってやるって……///



「い、いいっ!!」



「いいの?」


「っ……」



優しい声色に変化し、つい息を飲んでしまう。



「おいでよ、未来」


「っ―……」



やっぱり卑怯だ。



こんな時だけ、優しくなるなんて……



ゆっくり足を進めて、一ノ宮君の目の前まで近寄る。



「ほら、おいで」



「……」



――グイッ



「きゃっ!!」



腕を掴まれ、上手い具合に一ノ宮君の膝の上にストンと座らされる。



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