お前が好きなのは俺だろ?
*俺がイジメて愛したいのは‐玲Side‐
「んっ……もう離して……」
「もうちょい……」
「や……だっ……」
キスを繰り返すたびに、俺の腕から何とか逃げ出そうとする未来。
少しはおとなしくしとけよな。
「んっ……そろそろお母さんたちが帰って来ちゃう」
あぁ、確かにもう10時過ぎるしな……
でも……
「もう少し大丈夫」
「なっ!そんな確信がどこに……」
「ほら、もう一回」
「んんっ!!」
角度を変えながら繰り返すキスに、未来の息が荒くなる。
熱っぽい吐息が俺の心をくすぐり、さらに未来を求めてしまう。
ゆっくりと差し込んだ舌に、未来の体が一瞬ビクッと動き、そして俺の服の袖を強く掴む……
この瞬間は何気に好きだ。