お前が好きなのは俺だろ?
「何だよ~、興味ねぇのか?」
「うん、ない」
ニッコリと笑顔でそう返す。
「あぁ―、そっか。お前は今は未来ちゃんのことで頭がいっぱいだもんな」
っ……
「なぁ、弘也」
「ん?」
クイクイと手招きをすると、弘也が不思議そうに俺に顔を近づける。
「……美人教師がくるってはしゃいでたって、智香ちゃんに教えてやろうか」
「っ!!」
ボソッと呟くと、さっきまでのハイテンションはどこへやら。
一気に青ざめていく弘也。
「お、おっと!そろそろ席に戻るかな~~」
いつもそうやって早く席に帰ってくれるとありがたいものだ。