お前が好きなのは俺だろ?
「ってか、俺行ってくるわ……」
「は?もう行くのかよっ!?」
「今日は早く帰らないといけない用事があるんだ」
「あぁ―…、そういえばそれって今日だった?」
思い出したように頷く弘也をシカトして、俺はその場を去った。
確か、場所は資料室だったよな……
3階にある資料室に向けて、階段を上る。
ったく、わざわざ3階まで呼び出すんじゃねぇ―よ。
こっちは早く帰りたいっていうのによ!!
辿り着いた3階はほとんど生徒がおらず、シーンとした空気が醸し出されていた。
なんで女というのはこういうところを告白の場所に選ぶのだろう。
そんなに人目というのは気になるのだろうか……?
でもそんな女たちの事情に合わせるこっち身にもなってみろよ!!
はぁ―……着いた……
ドアに手をかけ、そっと開けた。