お前が好きなのは俺だろ?
「また大声出しやがって。そんなに塞いでほしいのか?」
「ち、違っ……んっ」
本当に学習力のないヤツ。
それから朝になるまで何度も何度も口を塞ぐようにキスを繰り返した。
それ以上もしたかったけど、さすがに昨日が初めてだったからな……
ここは我慢してやろう。
まぁ、今回だけだけど。
――――――――――……
「あら、2人とも早いのね」
リビングに2人でいると、起きたばかりの祥子さんと父さんが眠たそうに入ってきた。
「おはよう、祥子さん。父さん」
「あぁ、おはよう。未来ちゃんも朝食を作ってくれてるのか?」
「あっ、はいっ!早く目が覚めたので……」
キッチンからひょこっと顔を出してきた未来。