お前が好きなのは俺だろ?
「……」
なんだこいつ……
突然黙るなんて……
つーか、なんか自分の世界に入ってねぇ?
おいおい。いい加減にしろよ。
わざわざこんなところに呼び出しといて、自分の世界に入ってもらっちゃ困る。
こっちは早く帰らないといけないのによ……
「ねぇ?キミ……」
そういえば、名前も知らない。
手紙にも、名前らしきものはなかったし……
こいつ、バカなのか……?
名前も書かずに、手紙を置いとくなんて……
まぁ、書いてあっても覚えないけど。
ってか、そろそろ現実に戻ってきてもらわないとな。
「あの……大丈夫?」
「……へ?」
おっ、やっと反応した。