お前が好きなのは俺だろ?
――――――――――……
「じゃあ、僕たちの入籍と祥子の誕生日を祝って乾杯ー」
シャンパンの入ったグラスが、小さく音をたててぶつかる。
まぁ、俺たちのグラスはジュースだけど……
「祥子さん、誕生日おめでとうございます」
「ありがとう、玲君。そして、改めて今日からよろしくね」
「……はい」
父さんたちは、今日正式に入籍した。
つまり俺と未来は戸籍でも正式な兄妹になった。
「それにしてもすごいレストランね―……」
「今日はお祝いだからね。ここのホテルのレストランがいいって同僚から聞いてここにしたんだ」
両親は今にもハートが飛び出しそうなくらい、イチャイチャしている。
子供の前でようやるよ……
「料理も凄くおいしいわ。ね、みーちゃん」
「……」
「みーちゃん?」