お前が好きなのは俺だろ?
「どっちの部屋に行く?」
「……え?」
「今日は両親もいないんだ。俺の部屋か、未来の部屋か……」
「あ、あの……」
「俺の部屋でいいか」
「玲っ!!」
俺の袖をギュッと握り、声をあげた。
「……何?」
「あ、あの……」
手をそっと離し、俺と向き合うようにして顔をそっと上げる。
「あのね……話があるの?」
「話?」
「うん……」
いい話ではないことくらい、最近の未来を見てればわかるけど……