お前が好きなのは俺だろ?


進んでいく行為は、体をどんどん冷ましていく。



頭の中にちらつく、飯田先生の顔。



玲が飯田先生や、他の女性と抱き合っている姿。



それが嫌なくらい、脳裏を埋めつくす。



「玲っ……やめっ……んっ」



なのに、玲はそんなあたしを強く抱きしめて、キスを繰り返す。



「やっ……」



「未来……」



――チュッ



そっと髪に落ちてきたキス。



――『髪にキスをするのが癖でね』



っ!!



――ドンッ



「っ……」



飯田先生の言葉が浮かんできて、気付いたら玲をおもいっきり押し離していた。




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