お前が好きなのは俺だろ?


「なに?今更両親の結婚に反対だったわけ?」



あたしに背を向けて、ベットの淵に座りなおした玲。



「そ、そうじゃなくて!!」



「は?」



そうじゃなくて……



お母さんに幸せになってほしいのは紛れもなく本心。



でも、実際に玲と兄妹になって、これからの先のことを考えると……



「それとも、本当の兄妹になって今更不安になったとか?」



「っ……」



「……図星かよ」



呆れたように、ため息と共に漏れる声。



「あのさ、そんなの付き合い始めた時から決心してたんじゃないのか?」



「そ、それは……」



「俺は決心してたから、未来と付き合ことを選んだし、受け入れた」



――『受け入れた』



あぁ、そうだ。



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