お前が好きなのは俺だろ?
弱いくせに強がって俺のことを諦めようなんかして……
恋人になってもずっと強がって……
それでも泣きながら、俺のことを体全体で受けいれてくれて……
そんなお前を俺はこんなに……
浮かんでは消して……
浮かんでは消してを何度も繰り返しても……
消えない思いが俺を苦しめて、授業どころではなかった―……
「玲、ファミレス行くか」
「あぁ」
放課後になるとすぐに俺の元に駆け寄ってきた弘也。
何だかんだでこいつには世話になってるよな……俺って。
教室を出て、駅近くのファミレスに寄った。
「今日は智香ちゃんと帰らなくてよかったのかよ」
「まぁな。男の友情も大切だろ!!」