お前が好きなのは俺だろ?


―――――――――――――……



パクパクと口を開いたり閉じたりする俺の妹。



って言っても、まだ両親が籍を入れてないから、まだ完全に妹になったわけではないけど……




「じゃあ、みーちゃんは玲くんを部屋にでも連れて行ってあげなさい」



「えっ!?」




うるさい……



ちょっとは声のボリューム考えろよ。



「ほら。みーちゃんもお兄ちゃんとは仲良くなりたいでしょ?」



いやいや、祥子さん。



あなたの愛娘みーちゃんは、俺と2人っきりは避けたいみたいだよ。



つーか、仲良くとかって無理じゃねぇ?



「っ!無理っ!!部屋に入れるなんて、絶対無理!!」



ほらな。




「そんなこと言わないで。お母さんは夕飯を作るから、みーちゃんは玲くんとお部屋で待ってて。ね?」



「う……」



しぶしぶ……いや。



これはいやいや頷いたという感じだな。



< 34 / 424 >

この作品をシェア

pagetop