お前が好きなのは俺だろ?
「だから父さん。俺たちのことを認めてほしい」
「っ……」
未来とこれから歩んでいくには、やっぱり父さんたちにも認めてほしいんだ。
それが……
「未来も、父さんと祥子さんに認めてもらいたいと思っているはずだ」
俺が未来を迎えに行くために、今できることなんだ。
そして……
『これから』を、信じさせてやれる方法なんだ……
「……めだ」
「……」
「ダメだ!私は認めない!!」
「っ!」
「祥子、まだ仕事があるから社に帰るぞ」
「ちょっ!父さん!!」
俺が引き止める間もなく、父さんは立ち上がって喫茶店を出て行った。