お前が好きなのは俺だろ?
考えても、答えが見つからない。
それでも……
「私からも、勇吾さんを説得しておこうか?」
「……いえ。俺が説得します。そうじゃなきゃ、意味がないんで」
「ふふっ。そう」
俺がこんなことで諦めるなんて、ありえねぇから。
……――――――――――
「大丈夫か?」
未来に父さんたちと話し合ったことを帰りながら話した。
そして、父さんには認めてもらえなかったことも。
だからこそ、家の前についたと同時に、震えだした未来の手をそっと握り声をかけた。
「だ、大丈夫なわけないでしょ……」