お前が好きなのは俺だろ?
「ふっ……そうだよな」
俺が笑うと、未来の手の震えが少し収まった。
「手、繋いだまま入っていい?」
「可愛いこと言うじゃん」
「なっ///!」
バッと俺の手を離そうとする未来。
でも、俺が離すわけないだろ?
「俺は最初からこのまま離すつもりなかったけど?」
「っ……」
「認めてもらえるまで、ずっと握っとく」
「ん……。約束ね」
俺の手を、ギュッと握り返してくる。
そんな未来の手は……もう震えてはいなかった。
「行くぞ」
「うん」
絶対に離さない。
絶対に―……