お前が好きなのは俺だろ?
*大好きで仕方ないんです!‐未来Side‐
――ガチャ
「ただいま」
「た、ただいま……」
リビングのドアを開いた玲の後に、あたしもゆっくりと中に入る。
「おかえりなさい。みーちゃん、玲君」
「ただいま、祥子さん」
「ふふっ、本当に仲良しね」
あたしたちの繋がれている手を見て、ニコッと微笑みかけてくる。
「お母さん……」
「みーちゃんがお母さんの幸せを願ってくれたように、私もみーちゃんの幸せを願っているのよ?」
「っ……うん」
この優しい笑顔のお母さんは、あたしの憧れだ。
「勇吾さんならそこにいるわよ」
そう言って指さす先を見ると、テレビの前にあるソファーに座ってあたしたちに背中を向けたままの勇吾さん。