お前が好きなのは俺だろ?
「だから父さんに認めてほしい」
「……」
「父さん!!」
玲の必死さが、伝わってくる。
「勇吾さん、あたし、本当に玲が好きなんです」
「っ……」
「だから認めてほしんです。勇吾さんはあたしの大好きなお父さんだから」
「……」
すると、そっと新聞を閉じた勇吾さん。
「……」
でも、何も言わずただ俯いてしまった。
そんな勇吾さんを見て、玲が口を開いた。
「本当は、俺は父さんが認めてもらえなくてもいいと思っている」
「なっ!!」
何を言ってるの!?
そんなこと言ったら……