お前が好きなのは俺だろ?
「そう。学校では作ってんの」
「作ってる……」
パニックの後はショックでも受けたか?
俺の言葉をただ繰り返す。
「じゃ、じゃあ!あたしの王子様は!?」
王子様……
「そんなのいるわけないだろ。まだそんなものを夢見てるのかよ」
つい、ふっ……と笑ってしまった。
「っ!!」
明らかにショックを隠し切れていない未来。
「お、王子様じゃなかった……」
「少なからず俺ではないな。」
「そ、そんな……」
つーかさっきから王子様王子様うるさいんだよ。