お前が好きなのは俺だろ?
「2人の付き合いを認めるよ」
「っ!!」
「ただし!卒業するまではイチャイチャは禁止……って!言ってるそばから!!」
ギューッと抱きしめてきた玲。
「未来」
名前を囁かれただけなのに、玲が喜んでいるのは分かった。
「玲」
だからあたしも、名前を呼んでギュッと抱きしめ返した。
「父さん、祥子さん、ありがとうございます」
そっとあたしを離して、2人に深々と頭を下げた玲。
「玲、私はお前のことを信じてないわけではないんだ。ただ、つい娘を嫁に出すと考えたら……な」
「ふっ、分かってますよ。それに、嫁に出す覚悟はしててほしかったのでちょうどよかったです」
そ、それって……////