お前が好きなのは俺だろ?
「ヤダ。動くのダルい」
「なっ!動くって程じゃないじゃん!横に少し移動してくれればいいの!!」
少しからかうと、こうやって本気で返ってくるこのやり取りは何気に俺は好きだ。
この怒った顔が見たくて、未来をイジメたくなる。
「じゃあ……はい」
「へ?」
腕を広げた俺に、間抜けな声を出す未来。
「ほら、ここに座れよ」
足を開いて、未来が座れるだけのスペースを間に作った。
「な//なんでわざわざそこに座らないといけないのよっ///」
「動くのダルいから」
「なっ!!ほんのちょっとじゃん!」
「あぁ、もううるさいなぁ。前にも同じことしただろ。ほら、早く座らないとドラマ始まるぞ」
そうそう、その顔。