お前が好きなのは俺だろ?
「も、もう!あんたなんて好きじゃないっ!!」
嫌いっ!
「嘘つくなよ。俺のこと、好きなんだろ?なんてったってお前の王子様みたいだし」
「っ///そ、それも間違いっ!とにかくあんたなんて嫌い!大っ嫌い!!」
自然と大きくなった声に、息も荒れる。
「へぇ―…、それは困ったな―……」
困ったんなんて言っておきながら、口元は笑っている。
「俺のことを大好きな未来なら、俺の言うとおりに動いてくれるかと思ったんだけど……」
「っ!!あたしはあんたのおもちゃじゃないっ!!」
さっきから何なの!?
あたしがこのままこいつを好きでいたら、言いなりにさせるつもりだったの!?
さ……最低―っ。