お前が好きなのは俺だろ?
な、なんで……
なんであたしがキスされないといけないのよっ……
彼氏も、好きな人も満足にいなかったあたし。
もちろんキスなんて初めてで、仕方なんてしらない。
ただ角度を代えながら繰り返されるキスに、息があがる。
「んんっ……はぁ―……はぁ―……」
やっとのことで離れた唇。
ショックと息苦しさからか、体から力が抜けたようにその場に座り込む。
「キス、初めてだった?」
きっと笑ってあたしを見下ろしているであろう、そいつを見ることも出来ず、ただ床しか見れない。
「の割には、感じてたんじゃない?」
「なっ!!」
バッと顔をあげると、艶美に微笑んでいる悪魔みたいなヤツ。
「か、感じてなんかっ…「でもラッキーだろ?」
「……は?」
「ファーストキスが‘俺’で」
「っ///」
「じゃあ、下に降りようか。未来」
「っ―……!あんたなんか大っ―嫌ぁいっ!!!!」