お前が好きなのは俺だろ?
――ガチャ
「お~おかえり~~」
俺のベットの上で雑誌を読んでくつろいでる弘也。
ゆっくりしてろとは言ったけど、本当にくつろぎすぎだろ……
「親父さん、なんて?」
「あぁ、今週末に未来たちが引っ越してくるみたいなんだ」
「えっ!?」
手に持っていた雑誌を放り投げて、勢いよく起き上った弘也。
「い、一緒に住むってマジか!?」
「マジに決まってんだろ……。嘘なんてわざわざつかねーよ」
「そ、そっか……」
こいつ……さっきから何なんだ?
「あっ、そろそろ俺、帰るな!」
「は?」
珍しい……
こいつが家に遊びにきて泊らないなんて……