お前が好きなのは俺だろ?
「じゃあ、またな!!」
興奮気味にまま走って家を後にした弘也。
本当に何なんだ?
不思議には思ったものの、特に考えもせずにその日は眠った。
―――――――――――――……
「よし!これで全部ね!!」
大きなバックと段ボールが引っ越し業者によって運ばれてきたの1時間前。
引っ越し業者によって家の中に運ばれて物を1つ1つ開けていく祥子さん。
……の横で不満げに立っている未来。
今日は祥子さんと未来が我が家に引っ越ししてくる日。
そこまで多くない荷物は、広い俺の家に簡単に収納された。
「ほら!み―ちゃんも自分のものは自分の部屋に持って行って」
「……」
祥子さんがそう言うと、ブスッとしたまま大きなバックを持った未来。