お前が好きなのは俺だろ?
初めて未来とあった時に、未来の部屋は見ていた。
だから、こんな感じの部屋は絶対好みだと思っていた。
俺だったらこんな部屋じゃ落ち着けない。
「凄い凄い!!かわいい~~!!」
さっきまでの表情が嘘だったかのように、部屋中を見て喜ぶ未来。
ふっ……犬かよ。こいつ。
「ほら、落ちつけよ。バックはここでいいか?」
ドアを閉めてふわふわのカーペットの上に、バックを置いた。
「うんっ!」
――ドキッ
ニッコリと俺に笑顔を向けた未来に、少し胸が高鳴った。
な、なんで俺が胸を高鳴らせないといけないんだ!?
き、きっと未来が突然笑ったからだ。
あまり見せない笑顔を見たからだ……。
……ただ、それだけだ。