お前が好きなのは俺だろ?
Home*2
*何とも思ってない‐未来Side‐
「……ろ」
……ん
「……い…ろ」
何か聞こえる……
「未来、起きろ」
誰かあたしの名前を呼んでいる……
「未来……起きないとキスするぞ」
「……」
――ガバッ
「はぁ―……やっと起きた」
制服姿であたしを見下ろすようにして立っていた一ノ宮くん。
「な、な、なっ……」
「は?何のモノマネ?ふざけてないで、早く下りてこいよ」
「な、なんでここにあんたがいるのよっ!!」
驚きと戸惑いから、なかなか出てこない言葉を必死に出した。