お前が好きなのは俺だろ?
「言っとくけど、遅刻しても俺を恨むなよ。起きなかったお前が悪いんだからな」
「っ!!わかってるわよ!!」
憎たらしい言葉を残して、一ノ宮くんはあたしの部屋を出て行った。
そしてあたしは……
「もう間に合わないよ―――っ!!」
息も絶え絶えに、学校への準備を始めるのであった……
――――――――――――――――――……
「どうしたの?未来が遅刻なんて久しぶりじゃん」
「智香~~」
結局、あたしの努力はむなしく……授業に大遅刻するという結果で終わった。
「はいはい。そんな泣きそうな声しないの。これあげるから」
そう言って差し出してきたチョコレート。