お前が好きなのは俺だろ?
「これからお前の家に行っていいか?」
「は?俺は別にいいけど……。お前花ちゃんの迎えは?」
いつもならすぐに妹の花ちゃんの迎え行ってるのに……
「おう、大丈夫!今日は花の友達のお母さんが、花とその友達を遊ばせてくれるってさ」
「そうか」
「ってことで、行こう!!」
「お、おいっ!」
俺の腕を掴んだまま、グイグイと引っ張り歩き出す弘也。
そんなわけで俺の家に弘也も来たんだけど……
「……なんでリビングのソファーに座ってるわけ?」
「えっ!?」
『えっ!?』じゃないだろ?
「お前いつもなら俺がいいって言う前に、俺の部屋に勝手に入ってるだろ?」
「そ、それは……」